
2020 A/W生地のご紹介の3回目/全3回です。
早速見ていきましょう。
※暗いようでしたらモニター輝度を上げてください
※モニター環境、部屋の照明等により実物と比べ色味が異なる可能性があります
1086-61
CANONICO
SAXSO 120’s (W100%)1085-1
CANONICO
FLANNEL TOP (W100%)3056-9
ZIGNONE
BOUCLE STRECH (W99% Pu1%)3056-1
ZIGNONE
BOUCLE STRECH (W99% Pu1%)1090-2
CANONICO
VINTAGE (W100%)1090-5
CANONICO
VINTAGE (W100%)1090-6
CANONICO
VINTAGE (W100%)1090-7
CANONICO
VINTAGE (W100%)3052-3
ZIGNONE
SUPER 120’s (W100%)1095-1
CANONICO
TRAVEL 110’s (W100%)
「1086-61」
前回の記事「2020 A/W ②(https://lambda.shop/?p=866)」内にある
「1086-1」と同様、CANONICO SAXSO のsuper 120’s生地です。
こちらの生地はLAMBDAがスリーピースで仕立ててありますので別の機会にご紹介いたします。
赤みの強いブラウンにチョークストライプが引かれているのですが、世間で見ることは少ないと思います。
オトナな匂いがしてとてもダンディです。
非常にオススメです!
「1085-1」
こちらはトップ糸を使用したフランネルとなります。
トップ糸とは、ワタの状態で染色してできた糸のことを言います(通常は糸の状態になってから染色します)。
わざわざ手間をかけ先染することで染めムラを作り独特の色合いを出します。
画像のように青っぽい(青紫っぽい)中にも黒っぽい色が混じるように見えるかと思います。
単にネイビー、ブラックということではなく、さりげなく色のこだわりや深さを主張します。
「3056-9」「3056-1」
こちらの2つはZIGNONEのBOUCLE STRECH(ブークレ ストレッチ)素材を使用したヘリンボーン柄の生地です。
カタカナが多く出てきましたね。
まず、ブークレとは生地の表面を輪っか状に織った柄のことです。
そうすることで凹凸ができ、モコモコとした見た目になります。
見た目が柔らかくなるだけでなく、モコモコとした形状により空気を溜め込むため暖かさも兼ね備えます。
ストレッチとはそのまま伸縮性の高いことを意味しますので、しゃがんだり腕を曲げたりなどの関節部の伸びが良く、着ていてストレスを感じにくくなっています。
タイトに着ようとするとどうしても関節部にテンションがかかってしまいますが、こちらであれば驚くほど動きやすいことを感じるかと思います。
ヘリンボーン(=ニシンの骨)ですが、V字の波が連なっている柄がニシンの骨のように見えることからそう呼ばれています。
そして高級感があり、またシワになりにくい性質を持ちます。
LAMBDAでは「3056-1」を使用した商品をご用意していますので今後紹介したいと思いますのでお楽しみに!
個人的にはノンストレスで着れてしまうので、ついつい着用頻度が増えがちです。
「1090-2」「1090-5」「1090-6」「1090-7」
こちらはヴィンテージの生地です。
ギターでもデニムでも「ヴィンテージ」という言葉を聞いたことがあると思いますが、単に「古いもの」とひとくくりにはできません。
ふんわりと柔らかく、手触りがとても良いです。
また、糸も3色、4色と多くの色を使用しており現代の生地では見ないような色味となっています。
温故知新、古きをたずね新しきを知る。
過去のものを見ていると新たに発見することもあります。
それに、ファッションは時代とともに多少の変化はあれど行ったり来たりしますので、「昔っぽいのが逆に良い」なんてことは平気でありますので、サイズ感だけ考えて作れば現代でもかなりカッコいいと思います。
ちょっと欲しいと思ってます。。
「3052-3」「1095-1」
こちらの二つはウールンではなくサラッとした生地なのですが、色味のカッコ良さと使い勝手の良さから選びました。
まず「3052-3」ですが、まず何よりも色がメチャクチャ素敵です。
ダークグレーのような、または明るめのブラックの中に黄色が入ったような
、そんな絶妙な色です。
生地を撮影する際(ボタンでもなんでもそうですが)、部屋を暗くして撮影用の照明を使用しつつ撮るのですが、それでも色味が再現できないことがあります。
そういう時はPCで画像加工を施すのですが(これは格好良く見せるためではなく、実際の色に近づけるための加工です)、色味によっては加工に工夫をしないといけないものがあります。
もう慣れているので何か色を見ただけで「これをこうすればこういう色になる」というのが分かりますが、当初苦戦していたような色味には共通するところがあります。
それは彩度です。
この「3052-3」もそうですが、ハッキリと主張した色ではなく微妙に力を抜いたような色があります。それが独特でとてもカッコよく、惹かれます。
奇抜さで目を引くというのではなく、一見普通に見えるのですが奥深さのある色だと思います。「色」に関心のある方には是非オススメします。
便利さでいうと「1095-1」ですね。
TRAVELの名の通り、旅行に行くのにも着やすい、つまり使い勝手の良い生地になっています。
その理由は、シワになりにくく、軽くて丈夫だからです。
また、ウール100%のSUPER110’s ですので上品な艶もありますし、ダークネイビーですので非常に着回しやすい色だと思います。
横の伸縮性もありますが、ポリが入っているわけではありませんので扱いには無茶をしないようにお願いします。
数千円のジャケットでもないのでそこまで雑に扱うことはないと思いますが。
以上、全32種をお伝えいたしました。
いかがだったでしょうか?
約200種類の中から選んだだけあって、どれもオススメできるものだと自負しています。
中には当該生地を使ってジャケット等を仕立てていますので、今後細かく紹介していく予定です。
是非お楽しみに!
LAMBDA 三輪